受験勉強は「遅くとも中3の夏まで」に始める。

塾を考えるきっかけはご家庭ごとにちがいます。
中3になったから。
定期テストであまり良い点が取れなかった。
中学生になるから。
部活がおわった。
などなど

定期テストの点数や生活の区切りなどに検討することが多いようです。
たしかに定期テストで点数が取れないようでは、もっと範囲が広い受験には太刀打ちできません。
部活があまりに忙しいと勉強がおざなりになってしまうこともあるでしょう。

受験の範囲は中学校3年間の勉強内容が全てであり、定期テストで勉強する範囲はそのごく一部に過ぎません。
受験勉強というのは、中1の範囲からの復習を始め、それを思い出しながら覚えていくことです。
今まで地道に頑張っていると、復習にそこまで時間がかかりません。
ちょっとサボった時期があったりすると、そこを覚えるのは時間がかかるかもしれません。

ところで、よく保護者の方からいただく質問に「この時期でも受験勉強は間に合いますか?」というものがあります。
その答えは、時期よって変わります。
ぜひ「志望校にもよるが中3の夏までには絶対勉強して欲しい」というのが本音です。

「受験勉強」=「塾に行くこと」ではありません。
塾に行くにしてもいろんな塾を探して、もし当塾がよければぜひ。
塾に行くか行かないかは無視して、なぜ夏までに勉強をやらないといけないかってことを今日は説明したいと思います。
受験生にとって夏は天王山!みたいなことよく言われますが、それにはちゃんと理由があるということです。

1、夏は復習の時間をみっちり取れる

受験勉強って一口に言っても、やらなければいけないことがたくさんあります。
まず科目は5科目です。それぞれ勉強しないといけません。
中1の理科で何やったか覚えてる生徒は多くありません。
やったことまでは思い出せても、詳しい名前とか忘れているものが多くあります。
それが入試には出る。
地域によっては3科目受験がありますが、最近では多くありません。
やることが多いから、夏休みで学校の勉強が進んでいない時に、復習をやることはすごく大事なんです。
もし勉強が遅れているならなおさら、追いつくにはここしかない

2、次の目標が必要

人間は目標が決まってないと頑張れない生き物です。
たとえば、中総体までは大会で勝ちたいというモチベーションがあったけど、それが終わったら一気に目標がなくなっちゃいましたではよくありません。

受験って、大げさに言えば「人生を変えるチャンス」です。
「人生を変える」と書くと、まるで今の人生が大したことないみたいな感じに聞こえますが、そうではなくて上に向かう大きなステップと捉えてくれればいいと思います。

それが目の前に転がっているのは、実はすごく幸運なことです。

つまり、受験は「次の目標にふさわしい」ことです。
頭を一回リセットして、よし受験をクリアするぞ!と意気込むとやる気も湧いてくると思います。

3、夏以降はみんなどうせやる

節目を迎えた中学生に言いたいのは遊びは受験が終わった後にできるということです。
加えて、受験が終わっても、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、遊ぶことはできます。
受験は待ってくれません。
そもそも夏以降も勉強しないという選択肢は受験生にはありません。
志望校を選択したいなら勉強は必須です。

夏以降みんなが勉強するということは、周囲と差がつきにくいということです。
もちろん成績が抜群に良い上に、受験校が偏差値抑え気味の高校なら勉強しなくても合格できますがそういう人はそもそも悩みません。

夏に始めるということは周囲と差をつけるということでもあるんです。

4、志望校を選択したくないか

ただし、「中3の夏までには勉強する」という話は、志望校を選択したいという前提です。
高校に行ければどこでも良いという人は、勉強は必要ないです。

それが悪いとは思いません。
勉強だけが全てではありませんからね。
ただ、勉強に代わる何かを持っていないといけません。
それは各々が考えればいいと思います。

もちろん成績は十分取れていて、勉強に時間をかけなくても大丈夫という人もいるでしょう。
そういう人も夏に一気にやらなくても、今までのペースで大丈夫です。本当はそれが理想です。

しかし、多くの場合、志望校は自分の成績よりちょっと高いところになります。
現状の成績は人それぞれ違いがあるのは間違いありません。
受験勉強をする人は、そこよりちょっと高いところを目指すから勉強をはじめます。

それは「志望校を選択したい」ということです。
言うなれば、自分のわがままみたいなものです。

何もしなくても高校には行けますし、そもそも高校は義務教育ではありません。
行かなくても良いわけです。

それでも高校を選択したいなら、どうしても勉強が必要になります。
そして、それは直前になってからでは間に合いません。
志望校に対してわがままになるなら、勉強を早く始めないとダメだということです。
本当はもっと早く始めたかったくらいなのです。
当然勉強は早ければ早いほど良いです。
ただ、中学校生活は人ぞれぞれで何に力を入れているかも人ぞれぞれです。
夏は部活が終わっていることが多く、多くの中3は時間ができるでしょう。
そこから受験に向き合い出しました。そんな生徒だって受験で選択することはできます。
そういうのだって応援したい。

勉強は遅くとも中3の夏までには始めましょう。

読んでいただいてありがとうございました。

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