ちゃんと勉強をやっているように見えるのに、なかなか成績が上がらない…
何故なんだろうと悩むことって多いと思います。
もしかしたら、本人より保護者の方が悩んでしまっていることもあるかもしれませんね。
世の中には多くの「成績が上がらない理由」を探すことができます。
やり方が悪い、教材が悪い、環境が悪い、先生が悪い…
確かに上記の理由が当てはまることもあるでしょう。
でも、例えば教材が変わったら、成績がすごく伸びた!なんてありえるのかを考えると、それは疑問です。
怪しい教材販売の手口は成績が伸びない原因を「教材」と置くことで成立しています。
先生に関しても、良い先生が必ず成績を伸ばすとは限りません。
子供が良い先生と言っていたとしても、それはただの人気取り先生かもしれません。
本気で子供と接すれば、厳しく叱ることだってあるはずです。
では、「成績が上がらない理由」ってなんなのか。
私はすごくシンプルな原因なのではないかと思っています。
それは「勉強時間が足りていないこと」です。
ちゃんと勉強しているように見えるのと本当にやっていることには隔たりがあります。
確かに机に向かっている時間はあるでしょう。
しかし、その全てが勉強になっていることはまずありません。
もしそうなら、成績は上がっています。
定期テストの範囲の勉強をしっかり理解して、得点できるようになるためには、私の目から見て、早い子で2週間、遅い子は1ヶ月以上かかります。
つまり、多大な時間がかかるんです。
子供達が理解しようとしていることは、決して簡単なことではありません。
私も教えるのに苦労することがしばしばあります。
それを期限内に、正確にできるようにしなければいけません。
しかも、勉強の厄介なところは、座って教科書を開いて、それを見てみたところで、頭は一切良くならないというところです。
筋肉って、いやいやでも動かしていれば必ずつきます。
仮に筋肉がついて欲しくなくても、自動的に動かしていればつきます。
筋トレには「筋肉をつけよう」という意思は関係ないんです。
しかし、勉強は「覚えよう」という意思がなければ、できるようにはなりません。
それはスポーツの技と同じだと言えるでしょう。
サッカーのフェイントの一つにダブルタッチというものがありますが、これは「ダブルタッチをできるようにしよう」という意思の下で練習しなければできるようにはなりません。
サッカーを闇雲にやっていればできるようになるわけではないです。
勉強も全く同じで、「〇〇をできるようにしよう」という意思が必要不可欠ということです。
その意思がないところで、いくら机に向かっても勉強はできるようになりません。
それは勉強ではなく、作業です。
机に向かっている時間が長いのに、成績が伸びないのは、勉強ではなく作業をしているからではないでしょうか。
ただ、その作業もやらないよりはだいぶマシです。
成績はそこまで上がらないかもしれませんが、内申点には影響します。
それに、作業をする気持ちがあるなら、あとはそれを勉強に変えてあげるだけです。
「だけ」と言いましたが、それには時間がかかるということを忘れてはいけません。
サッカーなら「試合に勝ちたい」という動機がはっきりしていますが、勉強では目的が見えにくいためです。
だから、勉強でも「モテたい」とか「見返したい」という動機があれば覚えられるようになります。
モテたい、勝ちたい、見返したい、良い高校に行きたい、なんでも良いです。
動機付けこそが、成績をあげる方法といえるでしょう。
そしてそれに必要なことは周りの大人が、勉強の意味を自分なりの言葉で伝えてあげることだと、私は考えています。
正解なんてどうせありません。思うことを正直に伝えれば良いと思います。
私も塾生にはしつこいくらい、なぜ勉強しないといけないのかを伝えています。
例えば私は中学生のころかなり勉強ができませんでした。
とてもとても大学生になれるレベルではありませんでした。
やっと部活が終わって一念発起して勉強を開始したけど、結局第一志望の大学に合格することはできませんでした。
勉強をやりきったという経験は確実に人生を豊かにします。
もちろん上を見上げればきりがありません。
そして聞こえてくる話はいつも「すごい人の話」ばかりで自分の凡人さを呪ってしまうこともあるかもしれません。
でも本来そんなことはどうでもよくて、自分の中で満足した結果を出せれば自己肯定感につながるはずです。
周りの大人の失敗と成功をぜひ伝えてあげてください。
子供達はそういう話が意外と好きです。
これから先どこかで思い出して自分を奮い立たせる要因になるかもしれません。
勉強ができるようにするためには?→勉強時間の確保が大事→どうやって勉強時間を確保するの?→勉強に対する動機付けをしましょう。
というお話でした。
読んでいただいてありがとうございました。